ふつつかな酒

酒が好き。酒場に漂う空気が好き。だからほとんど毎日、立って飲んだり、座って飲んだり、酔ってまた飲んだり…。千鳥足ライターの酒日記。かばんや服作りのことも少々。

三鷹呑み「中華そば みたか」

年賀状やっと出した。
10日までに書く原稿用紙30枚前後の原稿、
なんとか18枚ぐらいに。
締切勘違いに気付いて急いで出かけたものをまとめているので、
良い結果にはならないだろうけれど、
きちんと書いて出そうと思っている。

さて、土曜の呑みの話をば。
この日は武蔵野公会堂で新春寄席を聴く。
私、三遊亭白鳥さんが大好きなのだ。
彼は新作の人。
新作落語って…という人も、ぜひ聴いてみてほしいと思う。
もっと突き抜けた、独特の世界で圧倒されてしまうから。

終わるのが夕方なんだよねぇ。
夕方に終わったら、そりゃ呑みたいよね。
と、ちょっと前に特派員T氏に話すと、
じゃ、飲みましょうかという流れに。

今回はT氏のホームグラウンド、三鷹の巻。
三鷹は時々降りる。
といっても、降りてみて数年ぶりだというのに気付く。
前は駅の構内にお店とかなかったな。

さて。
T氏の後ろについて入ったのは、なんだかビルの地下。
どんな酒場が…と思ったら、
らあめんな感じののれん。
ここが話に聞いていた「中華そば みたか」であった。

「こんにちは」とご主人(といっても若い!)に挨拶をするT氏。
T氏とご主人は顔なじみらしく、
なんか大人~と感じ入る。

お酒はビールのみ。
「あけましておめでとうございます。今年もよろしく」と、
なぜか会ったときではなく乾杯時に挨拶。
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T氏がオーダーしたのは、チャーシュー、メンマ、ネギという取り合わせ。
ネギは小口に切ったのと、細切りがある。
T氏「ここはあるものなら、いろいろ組み合わせて食べられるんだよね。
ピーマンの細切りなんていうのも」

チャーシュー、白い脂のところがギトッとしているものが多いけれど、
このチャーシューは違う。
しみじみと美味い。
チャーシューだけ食すもよし、
チャーシューでメンマとネギを巻いて食すもよし。
箸が進む、ビールが進む。

T氏「あっ、写真撮らないの?」
私「撮っていいのかなと、思って」
T氏「撮って大丈夫だけど…これもう食べちゃったからなあ。
じゃ、もやしに半熟卵と行きましょう」
なんと優秀なガイドなことでしょう。

卵は目の前のグラグラいっている麺を茹でる鍋にさっとくぐらせて半熟に。
これを箸でぐるぐるっとかき混ぜてっと。
ささやかながら、わたくしが混ぜ係を担当。
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ずいぶんお腹がほかっと温まったところで、
最後に1杯のラーメンを半分ずつ。
私、ラーメンはあんまり得意でない。
特に豚骨系とか。
いや、それでも好きなものもあるんだろうが。
ラーメンって、ドーンと出てくるから圧倒されてしまう。

しかし、ここのラーメンは食べる前から
美味しそうでちょっとワクワク。
そして、やっぱり美味しかった。
なんといってもスープが良い。
自然の甘味と醤油の塩気のバランスがいい感じだな、と思ったら、
野菜をたくさん入れてスープをとっているそう。
確かにちらっとスープをとっている鍋を見たけれど、
ニンジンや葉物、鶏肉と、いろいろな具材が入っていた。
ああ、だから野菜のほんのりした甘さがいい感じなのか。
うん。うらやましいぞ。三鷹の人々。
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幸せな気分で店を出る。
でも、やっぱり外は寒い。

さ、本格的に飲みましょうかと
私たちは次の店に向かうのであった。