ネジ問題
作ったかばんを早速持っていく。
なぜか意外にみんな、しっかり見てくれる。
黄茶色の部分を「つるつるだー」と何度もなでるN氏。
こんな牛革もあるのさ。
しかし、やはりホックのネジがいまいち。
帰りにはゆるんで、ほとんど閉まらなくなってしまう。
ネジの頭のサイズはこれでいいのだが、
足の長さが半分ぐらいでいいのだ。
金属加工のところに持っていけば、
ササッと削ってもらえるのだろうが、
そんな知り合いいないし…。
今出会いたいのは金属加工ができる人!
今欲しいのは短いネジ!
最近、ネジのこととかファスナーのこととか、
そんなことばかり考えてしまう。
だいたいネジって、漢字だと螺子って書くのである。
この字だけで萌える。
そんな私が最近読んで面白かった本が、こちらのエッセイ。
1つのことを考えたら、どんどん発展してしまうところにとても共感する。
クラフト・エヴィング商會の手がける挿画も奥深い。
「やぼう」というエッセイでは、
平仮名の「め」と「ぬ」は似ているがゆえに反目し合っていて、
「ぬめり」など共存しないといけないときは険悪な空気が満ち、
「り」が肩身の狭い思いをしているんじゃないだろうかといった考察から、
「ん」の抱く野望についてまで考えていく。
何度も読みたい、良い味のエッセイだ。
- 作者: 岸本佐知子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2012/11/08
- メディア: 単行本
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前作の「ねにもつタイプ」も面白かったが、
私からするとちょっと才知にたけて、
騒がしい感じがした。
でも、今は違うふうに感じるかもしれない。
もう一度読み直してみよう。
- 作者: 岸本佐知子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/01/06
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